副都心線と東横線・偶然が生んだ珍電車の撮影

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 こんばんは。暑い日が続いていますね。鉄道写真を撮る時も汗が止まりません(笑)。さて、今回は昨日撮影した珍しいものを紹介します。といっても、最初の奴は珍しくは無いと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが・・・。

 まず、紹介する前に「前提」となるものを説明しておきましょう。自分はいつ何時(なんどき)でも写真が撮れるように小型デジカメを常に持ち歩いています。これによって例えばまれな行先が出てきた時にすぐ撮影することが出来ます。また、自分は朝にあるアルバイトをしています(この点は6月29日のBLOGにも少し触れています)。以上の点を「前提」としてBLOGを書いていきます。

 長い前置きの後ですが、いよいよ本題に入ります。アルバイト終了後、たまたま副都心線の改札方面に用があったので、渋谷駅へと向かいました。そうすると、副都心線の発車案内の4番目に「試運転」の文字が。「東横線5050系の試運転だ!」と思い、急いで4番線へ。すると、赤とピンクの帯の車両が。やはり東横線5050系でした。とっさに小型デジカメを準備して撮影しました。試運転をやっていたことは知っていましたが、時間は知らなかったので、副都心線の改札方面に用があったからこそ撮れたものでした。

 副都心線内での試運転を撮影後、自宅の方へ帰ろうと、東横線のホームへと行きました。エスカレーターを上がり、正面改札へ向かおうとしたその時、普段昼間は特急が停車している3番線に見慣れぬ電車が停車していました。急いで改札を抜けると、停車していたのは東急線の新型総合検測車、『TOQ i』(7500系)でした。この『TOQ i』は通常2両編成で動きますが、今回は「軌道検測車」と呼ばれるサヤ7590形を挟んだ3両編成で停車していました。ちなみに、サヤ7590形は従来の車両から廃車せずにそのまま使われているため、両先頭車の『TOQ i』とカラーリングが異なっていてすごく目立ちます。行先表示は「試運転」でしたが、7590形が挟まれていることから検測が行われていたと思われます。従来の車両から代わり、今年5月にデビューしましたが、検測をするのは初めてです。ただ、副都心線直通の関係で渋谷駅の現在のホームに『TOQ i』が入線する回数はわずかなため、貴重なものとなりました。

 急きょ、ここからはこの『TOQ i』の追っかけを開始しました。まずは『TOQ i』の先回りをするために、特例で4番線に停車している(普段の4番線は各停の発車ホーム)急行電車に乗り、自由が丘駅へ。急行電車発車後すぐに『TOQ i』が入線しました。側線に停車中の各停が発車する前に撮ることが出来たので、すぐ各停に乗り、ある駅へと向かいます。

 通常ダイヤの合間を縫って運転されるため、通常ダイヤに支障が無いように運転しなければなりません。そのため、自由が丘から先の駅で後発の優等電車を先に行かせる可能性があったのです。そこで元住吉駅で下車。するとすぐに通過線に『TOQ i』が停車しました。ちょっとした撮影タイムにもなりました。その数分後、本来は通過線を通る特急が停車線の線路へ進入し通過しました。本来は停車線の方に『TOQ i』が退避するのが普通ですが、なぜか逆転現象が起きていました。

 その後『TOQ i』は横浜方面へと向かいましたが、あえて横浜方面へは向かわず、元住吉駅で待機しました。上り・渋谷方面へ折り返してくる『TOQ i』を狙うためです。約30分後、再び『TOQ i』が渋谷方面の通過線にやってきました。先ほどの下りでのパターンと同じで、やはり停車線の方を特急が通過していきました。

 ここまでで追っかけはやめましたが、何せ突然の運行だったのでびっくりしました。当然、事前告知はされないので撮影する人は少なかったのですが、珍しい電車に、鉄道に興味のない人も携帯電話で撮影していました。また、渋谷駅では作業員の方が子供向けにカードを配布している姿には感銘を受けました。

 副都心線内の試運転と『TOQ i』の東横線内検測という2つの「偶然」。これで運を使い果たしてしばらくは突発的な珍しい電車や行先を撮影することは無さそうですね(笑)。

 写真は、左から副都心線の渋谷駅、東横線の渋谷駅、元住吉駅での3両編成を強調したもの、元住吉駅での特急退避時のものです。