今回は、11月24日(土)に行われた「豊田車両センターまつり」について、遅ればせながら書きたいと思います。豊田車両センターは係員に聞いた所、これまで招待制のイベントは何回かやったことがあるものの(直近では201系さよならイベント時)、広く一般に公開するのは初めてとのことです。
JR豊田駅から約20分ほどの距離にある車両センター。豊田駅改札外から順路が書かれた立て看板が多くありました。その都度「ここから徒歩約〇〇分ほどかかります」という文字が矢印の下に 書かれていたのには好印象でした。
そしていよいよセンター内へ潜入(笑)。早速工場手前に居た中央快速線のE233系と対面した後、工場内へと入ります。工場内ではE233系が車体と車輪が分解された状態で展示。中々見られない姿に親子連れの方も大喜びでした。
さらに奥に入る前には、模型走行実演やパンタグラフの展示なども行われていましたが、個人的に気になったのは一番左の画像。これは豊田運輸区提供による「起床装置体験」。鉄道ファンでは知っている方も多く居ると思いますが、起床する際に目覚まし音で知らせるのではなく、枕が膨らんで強制的に上半身を起こさせるという朝なかなか起きられない方(自分含む)に最適の装置(ちなみに市販用もあるんですよ!)。これが体験できるのは恐らくJRのイベントではここだけではないのでしょうか。是非とも体験したいと思いましたが、残念ながら「小学生以下の親子連れ」が対象とのこと。残念・・・。
起床装置体験を横目に見つつ、さらに中に入ると、115系の訓練車がありました。この編成は正面ライト部がいわゆる「デカ目」から後に改造されてシールドビームに変わるなどした特殊編成と呼ばれるもので、車内には90年代にあった「東京近郊区間路線図」が未だに貼ってある所が1箇所だけありました。
工場内を抜けると、撮影スポットに到着です。まずは、E233系が3編成留置されていました。201系が廃車され、画一化されてしまった印象が否めませんが、細部を見るとスカートの形状が異なるなど、あまり気にしていなかった部分を見ることが出来ました。
中央付近には、115系、211系、E233系が展示していました。スカ色編成と211系が並ぶのもなかなか珍しいものです。211系は高崎線からの廃車車両の様で、今後の去就も注目されます。撮影途中でE233系は本線側へと向かってしまいました。
そう、今回のイベントで最も特徴的だったのは、「車両の入れ替えが頻繁にあること」です。通常の車両基地公開は展示車両が途中で変わることは基本的にありませんが、ここではあくまでも『通常業務の傍らイベントをする』という方針の様で、車両の入れ替えが頻繁にあったほか、通常の点検作業も行うなど、特別な感じを出さず、ありのままの姿を見ているようでこちらも好印象でした。
前回の「東上線ファミリーイベント」と同様、今回も長くなってしまいましたので2部構成と致します。長くなることはそれだけ充実したイベントだったのか、それとも単に自分の文のまとめ方が下手なのかは分かりませんが、今回はこれまでとします。